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gura Craft

yamagata craft products

Product Direction & Design / Osamu Suto Art direction & Graphic design / Yuta Tsuchiya Photo / Kohei Shikama

⽇本は、クラフトのカテゴリー・技術ともに多様な発展を遂げてきています。その流れのなかで、人と自然が寄り添う暮らしや⽂化をもとに、地域産業として、各地に⼿⼯芸が根付いてきました。それらの多くは、家具や⾷器などの⽇⽤品です。その中でも⼭形は伝統的なものづくりが多く残る⼟地。美しさと機能を兼ねそなえた木工細工の⼭形建具、⼿打ちで遺産修復や⽯灯籠を⼿掛ける⽯⼯、神社仏閣の建造から修繕までを担う宮⼤⼯など、様々な技術が受け継がれています。gura craftでは、これら伝統工芸に関わる人と共同で身近に感じることのできる日用品のデザイン開発に取り組みました。例えば、寺社仏閣をつくっている宮⼤⼯の技術を家具に応用した「⼤⼯のテーブル」など。どれも細やかなディテールや素材を生かした品物ばかりです。これらと出会うことが暮らしをより豊かに、また山形をより好きになるきっかけになればと願っています。
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someori四季のハンカチ

北欧スウェーデン、ダーラナ地方の森の中にある学校で、大切に受け継がれてきた土地の文化や自然を写した伝統的な織物や手工芸を学び、手織りの職人資格を取得。2014年に帰国し、身にまとう布、生活のための布を制作している、つくりて「itori(いとり)」。草木染や紅花染など、糸を染めるところから織りまでを1人で仕上げている、酒田市在住の作家です。海も山も豊かな山形で感じる自然の彩りは、土地によっても様々。ログウッド染(草木染)や藍染で染めた糸などを素材に、山形の四季のはっきりとした移ろいを、春の赤・夏の青・秋の黄・冬のグレーという色合いと織模様へ写し、ハンカチに表現しました。縫い糸までリネン100%の糸を使い、全て自然素材で仕上げています。

つくりて / itori(酒田市)
寸法 / W300.D300(mm)
素材 / 春:リネン、夏:リネン・コットン、秋:リネン・コットン、冬:リネン・コットン

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kumiko組子のトレイ

美しさと機能を兼ねそなえた山形建具。発祥は明治にさかのぼります。杉や檜を素材に、山形の風土や暮らしに合わせて変化を重ねてきました。「組子(くみこ)」は細かく切り出した木片を、釘を使わずに組んでいく手細工。レースのように繊細な模様の多くは、江戸時代に生まれました。これらには、魔除けや健康祈願、縁起などの願いが込められています。つくりて「石山大原建具製作所」石山孝次郎さんは全国伝統建具技術保存会の幹事等も勤める、現代の名工。京都西本願寺など重要文化財の修復にも携わってきました。開発したのは金山町産の金山杉を素材とした「三重菱(さんじゅうびし)」がモチーフのトレイ。生命力が強い水生植物のヒシの形が元になった、無病息災を願う文様です。

つくりて / 石山大原建具製作所(山形市)
寸法 / W200.D110.H5(mm)
素材 / 金山杉

組子のトレイ図面
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tebineri蔵模様の器

かつて城下町山形市には、紅花などで財を成した沢山の商人が住んでいました。市内は天災も少なく、当時の蔵が今でも至るところに残存しています。黒と白の幾何学模様は「なまこ壁」という工法。風雨から建物を守るための美しい模様は、先人より受け継がれてきた意匠。街の歴史や人が育んできた文化を、暮らしに身近な工芸品である器に表現しました。つくりて「南陽えぼし窯」は南陽市の山中の自然豊かな環境にあります。幅広い種類から焼物に合う土を選び抜き、山間で薪を炊き、昔ながらの手びねりで風合いのよい作品をつくりあげる窯元です。土と火、古き良き街の景色を、この器に投影しています。

つくりて / 南陽えぼし窯(南陽市)
寸法 / プレートS:φ125.H25(mm)、プレートM:φ215.H25(mm)、カップ:φ65.H60(mm)、ボウル:φ125.H75(mm)
素材 / 土

蔵模様の器図面
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shikuchi大工のテーブル

山形には、古くに建てられた神社や仏閣などの木造建築物が数多く現存します。頑丈な造りで建て、定期的な修繕をも手掛ける宮大工の技術と経験が、各地の歴史を未来に繋いできました。宮大工は、「継手(つぎて)」や「仕口(しくち)」という伝統的な工法を用います。木材の長さを継ぎ足したり、2つ以上の木材を組んだりするために、機械による加工ではなく自らの手で削って、木の癖を生かした建材をつくり出しています。つくりて「武田工務株式会社」の大工たちには、そのような先人たちが培ってきた智恵が今も息づいています。長く住み継いでいく家のように愛着を持って、暮らしの傍で育んでいきたいテーブルです。脚部は、釘を用いずに刻みを加えることで、木材を直角に繋ぐという宮大工ならではの技術で組み上げました。

つくりて / 武田工務株式会社(山形市)
寸法 / W1600.D850.H700(mm)
素材 / タモ

大工のテーブル図面
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nokome鋸目の皿

山形は、県土の約7割が森林。人々が暮らす平野や盆地を囲うように分布し、木材に限らず、水を蓄え、土砂災害を防ぐなど、私たちの暮らしに多くの恵みをもたらします。なかでもブナの原生林は約15万ヘクタールと日本一の面積を誇り、日本の温帯地域を代表する樹木であるブナの分布の中心。淡い乳白色が柔らかい小国町産のブナは、きめ細やかな木目や実直な固さ、重さが特徴です。つくりて「有限会社佐藤工芸」は、精密な木材加工の名手。手加工はもちろん、プログラムを組み複雑な形状を削り出すNC加工においても高い技術で製作を行っています。その土地で育った木を、その土地で長く使う。身近な循環の中で山形の森を守り、暮らしに繋げるブナの皿です。製材時にできる独特の鋸目を、その表情に活かしました。

つくりて / 有限会社佐藤工芸(天童市)
寸法 / S:φ120.H10(mm)、M:φ210.H10(mm)
素材 / 山形県小国町産ブナ

鋸目の皿図面
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ishiku石工の皿

山形市には、古くから石工職人が大規模な建築工事に携わってきたという文化があります。それは、馬見ケ崎にある良質の岩や岩層から優れた石材(安山岩)がとれたことに由来し、日本最古の国指定重要文化財・石鳥居や国指定史跡・霞城公園(山形城)の石垣など、市内各所に石を利用した建造物が現存しています。機械加工化が進んだ今も、つくりて「石工石沢」は親子2代の丁寧な手仕事により、石垣の修復材や昔ながらの石灯籠など、手打ちを中心に1つ1つ製作しています。なかでも「のみ切り仕上げ」は、東日本でも数名しか、つくりてがいないほど貴重な技術。割った石材の表面にできる突起を切り落とし、粗く平らにならすという趣ある仕上げを活かし、シンプルな皿と箸置きをつくりました。

つくりて / 石工石沢(山形市)
寸法 / 皿 円:φ90.H7(mm)、皿 四角:W90.D90.H7(mm)、皿 長四角:W180.D90.H7(mm)、箸置き:W45.D10.H7(mm)
素材 / 蔵王目隙石

石工の皿図面
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nishiyamasugi西山杉の木箱

朝日町、大江町、西川町の山間部、出羽丘陵一帯を「西山」と呼び、そこで育つスギは「西山杉」と称され、ブランド杉として特に建材として高い評価を受けています。板材に仕上げた際の光沢やブラウンがかった木目が上品で、高林齢になるほどに冴えるその色合いと、固い材質によるかんな切の仕上がりの良さが特徴です。「西村山地方森林組合」と、親子3代で西山杉と向き合い、その材を知り尽くした「渋谷建具店」の手仕事により、木の香りと無垢材の温もりが感じられる山形の木箱に仕上げました。5種類のサイズは重ねて揃えて置くことができ、S-1は板そばの器の仕様となっています。重ねたままに並べて棚にしたり、食品のストッカーやトレイにしたりと、暮らしに寄り添った様々な使い方ができます。

つくりて / 西村山地方森林組合、渋谷建具店(西川町)
寸法 / S-1:W360.D150.H40(mm)、S-2:W360.D150.H80(mm)、M-1:W360.D450.H80(mm)、M-2:W360.D450.H160(mm)、M-3:W360.D450.H240(mm)
素材 / 西山杉

西山杉の木箱図面

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